二俣線で蒸気機関車のさよなら運転を牽引したＣ５８２００のフロントプレート実装品

この世に誕生した蒸気機関車の数はあまたにおよびますが、栄光のお召し列車牽引に次ぐ仕業で、当日は、手書きの送別プレートや紙テープで車体を着飾られ、ファンや国鉄関係者に見送られた惜別セレモニー「サヨナラ運転の本務機」を担った機関車の台数は限られています。その栄光の足跡を「二俣線」で残したＣ５８２００のフロントに付いていた実装プレートです。同時期に全国で催されたサヨナラ運転は、ニュースでもとりあげられるほど各地で盛り上がっていたのですが、このＣ５８２００も類に漏れず、当時の雑誌にもカラー写真が掲載されていますし、昨今、発売されている動画ＤＶＤ(希望されるのであれば落札者様にはタイトルをお教えいたします)でもカラー映像でその姿を確認することができる数少ない機関車の１台です。同じ持つのであれば、並みのプレートを持つよりも「サヨナラ運転の本務機」を務めたとなれば資産としても申し分は無いと思います。「二俣線」は、既に民営化されて「天竜浜名湖線」として生まれ変わっていますが、今では全国的にも珍しく、現存する施設としてはわずかとなった扇形機関庫とターンテーブルが残っており、現地への里帰りを兼ねてこのプレートを持参して機関区に行くのも面白いかもしれませんし、機関区の関係者に見せれば、蒸気機関車時代を終焉させた機関車なので、歓迎されることは間違いないと思います。履歴は、新見機関区－米原機関区ー高山機関区－沼津機関区－遠江二俣機関区。昭和４６年３月７日サヨナラ運転牽引。昭和４６年４月２３日遠江二俣機関区廃車最後の在籍機として廃車。今回、収集品整理のためやむなく出品するものですが、プレートの状態は、機体から外された当時のままで、塗り直しも文字磨きもなく、裏面にはびっしりと煤がこびり付いている極上品です。材質は砲金で、当然磁石は付きません。なお、さよなら運転した時の写真は、当時を知らない世代のために添付したものなので、今回の出品商品には含まれていません。